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ROD BUILDING & REPAIR

Vol.4
釣道楽屋 サバロ
オリジナルロッドで魚釣りをもっと楽しく

取材店:日本橋 釣道楽屋 サバロ
Voice:助川博也(SUKEGAWA HIROYA)

 

日本橋ロッドビルディングショップ釣道楽屋サバロを舞台に、サバロ二代目社長の助川博也さんと、世界のEIZOこと丸橋英三さんへのインタビューも今回で最終回を迎えます。世界を制したオリジナルロッドとは?そして、既製品にはない新たな魚釣りの世界とは?ロッドビルディングでこそ感じ得る最高の瞬間を、お二人のお話から見つけてみましょう。

 

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―サバロオリジナルのイクシークカスタムロッドについて教えてください。

 

助川 世界一軽くて細い竿を目指して作っているのが、イクシークです。「細、軽、ピン」の三拍子ですね。もしかしたら初心者が使いやすい平均的な竿は一本もないのかもしれません。狙う魚に特化した専門的な竿だということです。ですが、一度でもイクシークで狙いの魚を釣ったならば、もう市販の竿には戻れません。例えば石鯛竿ですが、石鯛が住んでいる場所が磯になりますので、竿には強度が必要です。多少重くなりますが、ラッピングとコーティングを多くして、あえて太さを出します。だけど太過ぎず、絶妙な形に仕上げながら、岩にぶつかっても簡単に壊れないようにするんです。逆に船竿は、深場がフィールドになりますので、アタリへの敏感さが求められます。過剰なラッピングをせず、重さと感度をコントロールするんです。魚釣りの種類によって、ラッピングの巻き方やガイドの付け方を工夫し、軽さと細さ、強度、感度のバランスを探りながら、専門性を高めていくのがイクシークの竿です。

 

丸橋 これが20年前に作った石鯛用のイクシークだよ(店の奥から2本の黒くて細い竿をお持ちいただいた)。ブランクも特注で、ガイドもすべてFuji製品だ。めちゃくちゃ軽いし、金色の装飾がかっこいいだろう。世界のどこを探してもこの竿以上の石鯛竿はないよ。「細、軽、ピン」の三拍子が揃った世界一軽い石鯛竿だ。

 

助川 ターポン釣りの2大フライトーナメントで、3年連続優勝を成して名を馳せた、丸橋さんのイクシークフライロッドを海外の方達が見て、「イクシークは、キャッチでクールだ!」と、わざわざ日本まで注文をされているんです。イクシークほど洗練された竿は、海外にはあまりないですからね。
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―最近トレンドになっている魚釣りには、どのようなものがありますか?

 

助川 人気なのはアジングでしょうか。堤防釣りで手軽だし、日本中どこにでもいる魚ですからね。先端に形状記憶のチタンティップを取り付けて感度を上げるロッドビルディングも流行っています。超高弾性素材なので、小さなアタリも敏感に捉えることができるようになります。ガイドもFuji-トルザイトが出たおかげで、ロッド自体がいいものに進化しましたしね。船釣りでは、マグロ釣りもブームです。たまたまだと思うのですが、マグロの方から日本近海に来てくれているんです。私もチャレンジしてみましたが、せっかくフックアップしたマグロは、サメに食われてしまいました。

 

 

―助川さんの名刺には、「FFF公認フライキャスティングインストラクター」の記述がありますね?

 

助川 禁漁期のイベントとして、フライフィッシングのキャスティング講習を開催しています。また、業界の方をお呼びしたタイイング講習も行っていますので、ホームページをチェックしてみてください。シーズン中は、鯛やスズキの釣り大会も開催していますので、ぜひご参加ください。

 

 

―最後に、これからロッドビルディングにチャレンジしてみたいという方にメッセージをお願いします。

 

助川 魚釣りは想像する遊びです。水の中を想像し、魚の姿を思い描く。ロッドビルディングをやってみようと考えた時から、その想像はさらに豊かなものになるはずです。そしてロッドビルディングで完成した、世界でたったひとつの竿は、想像を実現させる自分だけの特別な道具です。ぜひ長い時間をかけてロッドビルディングにチャレンジしてみてください。こだわりながらじっくり。ロッドビルディングにかけた時間のすべてが、いつか訪れる最高の瞬間を、より豊かなものへと導いてくれるはずです。サバロでは、パーツの選び方や竿の仕上げ方はもちろん、ロッドビルディングに関するあらゆる疑問にお答えいたします。夢が描ける本当の釣りの世界をサバロ(※)で見つけてください。

 

丸橋 サバロは道具だけを売る店じゃなくて、夢を売る店なんだ。ロッドビルディングを通じて、もっと深い釣りの楽しさを知ることができる。釣りの本当の楽しさを知ったその先には、夢にまで見た憧れの魚との対面が待っているからね。ロッドビルディングとは、今の自分の釣りをもっともっと豊かなものにするための方法だから、失敗を恐れず、ぜひチャレンジしてみてほしい。

 

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全4回にわたってお届けした、日本橋釣道楽屋ロッドビルディングショップサバロでのインタビューでした。二代目社長を務める助川博也さんと、創業者である丸橋英三さんの、人生をかけた魚釣りへの想い、そしてお二人のロッドビルダーとしての生き様を垣間見れたのではないでしょうか。魚釣りを心から愛し、真剣に魚と向き合うお二人だからこそ、サバロの店内には、職人のアトリエを訪ねるような心地よい緊張感と居心地の良さがあります。「もっと楽しい魚釣りをやってみたい」と、気軽に声をかけてみてください。きっと、魚釣りの新しい世界のトビラが開く瞬間に出合えるはずです。もっと魚釣りを楽しむために。

 

 


 

助川博也(SUKEGAWA HIROYA)

1967年、千葉県生まれ。小学生の頃に魚釣りを覚え、大学生の頃から始めたスズキ釣りから、本格的に魚釣りの世界に没頭し始める。大学在学中すでに、ロッドビルディングへの入り口を開き、月刊誌「アングリング」に掲載された丸橋英三のターポン釣りの記事に衝撃を受け、有楽町の釣具店「太陽」に通うようになる。1994年、夢にまで見たターポンを釣りにコスタリカへ遠征し、初の海外釣行を体験。1999年、師弟関係にあった丸橋英三からの誘いを受け、釣道楽屋「サバロ」の店長として勤務しながら、ロッドビルダーとしての腕を磨く。2013年2月、釣道楽屋「サバロ」の経営を丸橋英三から引き継ぎ、二代目社長として就任。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。1995年、I.G.F.A.世界記録(20lbクラス)をスズキで取得。I.F.F.F.公認CI(フライキャスティングインストラクター)取得。世界のEIZOが認める凄腕のロッドビルダーとして、サバロの看板を担う質実剛健な男である。

 

丸橋英三(MARUHASHI EIZO)

1949年、銀座に生まれた生粋の東京育ち。本人曰く、物心ついた時から魚釣りを始め、その情熱はいまだ冷めることなく、さらに熱くなっているという。1973年、「サバロ」の前身となる、釣具量販店「太陽」を有楽町にオープン。最先端の道具やスタイルを積極的に取り入れた魚釣りを提唱し、業界に大きな影響を与える。1984年、クリスマス島でキャッチしたロウニンアジ(通称:G・T)で、日本人初となる「I.G.F.A.世界記録(16lbクラス)」を取得。その後も世界各国を釣り歩き、多くの記録を残している。特筆すべき記録としては、35年の歴史を誇る、米国フロリダキースの「ターポン・フライトーナメント(ダン・ハーリーおよびゴールドカップ)」で97〜99年の間、3連覇という史上初の快挙を達成している。これを機に“世界のEIZO”と呼ばれ、名実共に世界トップレベルのアングラーとして名を馳せる。現在、NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(J.G.F.A.)副会長、磯釣人魚会副会長を兼務。ロッドビルディングショップ「サバロ」の創業者として、最先端の魚釣りを牽引し続ける存在である。

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