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SHOP ~INTERVIEW~

釣り工房 マタギ

大阪市営地下鉄谷町線の八尾南駅から歩いて5分。グレーの壁面に赤色の入り口が目立つ店舗が見えてきた。

 

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一見、おしゃれなガレージのように思える その店こそが「釣り工房マタギ」だ。

赤い入り口に吸い込まれるように店内に入ると、そこには異空間が広がっていた。

ガイドの入った何百もの小瓶、カラフルなメタルパーツやスレッド類、グリップ素材が所狭しと陳列され、普通の釣具店にある釣具は1つも見当たらない。

 

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そう、釣り工房マタギは、「ロッドビルディング専門のプロショップ」なのだ。

 

暫らく入り口で待っていると、マタギ創業者である鶴田会長が下りてきて、3階の事務所に案内していただいた。

階段をのぼる途中、「うちのようなパーツ屋は取扱い点数が多いから、整理整頓が難しいですわ~」と鶴田会長は謙遜して言うが、2階の吹き抜けから、1階の売り場を覗くと一番奥からブランクス、グリップ素材、スレッド類、ガイドが綺麗に陳列され、お客様がレジに近づくに従い、ロッド1本分のパーツが揃う店づくりになっていることに気づく。

 

事務所に案内され、「マタギの世界」に迫るインタビューが始まった。

釣り工房マタギを語る上で知っておきたい店名の由来について、鶴田会長に質問を投げかけてみた。

「マタギって熊撃ちでしょ。熊のいるところまでいってバッコーンて撃ちよるでしょ!

それとルアーって、餌釣りみたいに餌で寄せて釣るのではなくて、魚のいる所までいって狙って釣るのが、マタギと似てるんちゃうかな~ って思った訳、あとマタギっていう日本独特な響きも良いな~って思って、弟と一緒につけました」

なるほど、日本古来の狩猟スタイルと海外発祥のルアーフィッシングを融合、“マタギ”という言葉の響きで、店名を決めた鶴田兄弟に脱帽。

空手は黒帯(マスターズ大阪代表)の武闘派である一方、趣味ではクラッシック音楽をこよなく愛する鶴田会長は、多彩なセンスの持ち主だ。

 

 

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店名の由来となる「マタギ」のポーズをする鶴田会長

 

 

「この店は、僕が35歳で始めたのですが、普通の釣具店と違って、パーツだけの店だから、売上が無い日も沢山ありましたよ。でも、がむしゃらに働いたね。当時から火曜日が定休日だったけど、新しい提案をお客さんにする為に、月曜の仕事が終わるとそのまま釣場に行って、丸一日試行錯誤しながら釣りをして、水曜日の朝に帰ってきて仕事という生活を35~38歳まで続けましたよ。

そんな生活をつづけて39歳頃だったかな? ふと大阪難波のミナミのネオンを見た時に

『自分が全然遊んでいないことに気づき、涙がとまらんかったね。みんなこんなに遊んでるんやーってね。今でも鮮明に覚えているよ』

でも、その時に絶対に この店を世界レベルにするんや! と決心したね。“こんなんことまでして店を潰してたまるか!”ってね」

当時のことを思い出しながら、話に熱が入ってきた鶴田会長であったが、周りが見えないくらいがむしゃらに働き、今日では日本のみならず、海外からも支持をうけるプロショップに育て上げた満足感が、こちらにも伝わってくる。

 

 

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「もともとこの店をやろうと決めたのは、僕がアメリカに留学していた当時にお世話になった方に紹介してもらった釣具店がきっかけですよ。アメリカなので、大きな店舗でしたが、既製品の売り場の一番奥にロッドビルディングパーツがあって、沢山のロッドビルダーが修理をしている売り場を見せてもらった時 “これだ!”と思ったね」

この時、鶴田会長は、人生の大きなターニングポイントをむかえることになる。

早々にアメリカから帰国した鶴田会長は、弟の勲さんと相談し、それまで商売の軸となっていたウキや筏竿の材料の取扱いから、全面的にルアーに特化したロッドビルディング商材の扱いに方向転換することを決める。

「正直、商売の軸を変えるのは、僕ら兄弟にとって大きな賭けでしたね。成功する保証もなかったですから… もしこの賭けで失敗したら、俺ら兄弟終わりやな~という覚悟だった。

当時(今もそうですけど(笑))、日本にロッドビルディング専門のプロショップなんてなかったから、扱う商品から陳列方法まで、全て兄弟で考えましたね。ガイドを小瓶に入れて売るのもその当時に思いついた陳列方法です。そんな試行錯誤の毎日を過ごしている頃に富士工業さんとのお付き合いが始まったのです。ガイドがなかったら、商売になりませんからね!(笑) 本当に感謝していますよ」

兄弟の人生がかかる大きな決断をした当時を振り返る鶴田会長であったが、なぜか表情は穏やかで、日々試行錯誤しながら店づくりをしていた頃を懐かしんでいるかのようだ。

 

 

 

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ロッドビルディング専門店という日本初のビジネスモデルを構築した鶴田会長にロッドビルディングの魅力について引き続き語っていただく。

「僕が店を営む上で大切にしていることは、“お客さんに楽しんでもらいたい、びっくりさせてやろう”がベースになっています。ロッドビルディングを難しいと思っている方が多いのですが、『小学校の工作が出来れば、オリジナルロッド作りは出来ますよ』と紹介しています。クオリティーは、回数を重ねれば上がってきますしね。

釣りは、自然相手の遊びですから、釣れる日もあれば、釣れない日もあります。そんな時でも既製品にはない自分のこだわりのつまったオリジナルロッドならば、満足感を得られるのがロッドビルディングの魅力です。あとパーツ屋としては、パーツ同士の組合せで、さらにオリジナル性を生み出すことも今後提案していきたいですね。2017年のマタギカタログには、そんな提案を沢山つめこんでいますので楽しみにしていてください」

鶴田会長に創業当時の苦労話や日本初のロッドビルディング専門店を軌道に乗せるまでのフロンティアスピリッツをお聞きしたが、ロッドビルディングを通して、人との繋がりを大切にしている鶴田会長のお人柄が、さらに人をひきつけていると感じた取材であった。

 

釣り工房マタギは、初心者でも分かり易いカタログを毎年発行しています。

また2/3(金)~2/5(日)まで開催されるフィッシングショーOSAKA 2017にも出展しています。

他のブースでは感じることが出来ない「マタギの世界」をぜひあなたも体感してみて下さい。

 

釣り工房マタギ 6号館Aゾーン ブースNo9

http://www.fishing.or.jp/map/img/2017_6A.pdf

 

 


 

釣り工房 マタギ

 

http://www.matagi.co.jp/

 

・住所 〒547-0014 大阪市平野区長吉川辺3-5-18

・TEL 06-6790-8989

・FAX 06-6790-8282

・営業時間 平日/10:00~21:00  日曜 祝日/10:00~19:00

・定休日 火曜日、第2水曜日

 


 

(メモ)

ルアーフィッシングに関するロッドビルディングパーツの量は、世界一といっても過言ではない。

オリジナルのパーツ類は当然のことながら、豊富なカラーバリエーションも必見。

通信販売や全国にあるマタギフレンドリーショップからも製品購入も可能です。

マタギでは、パーツを購入して自らロッドビルディングを楽しむ方、要望を伝え工作のすべてをマタギに依頼する全てのお客様をサポートしています。

長年培ったロッドビルディング技術とオリジナルパーツは、有名メーカーのルアーロッドにも採用されるほど信頼されています。

狩猟のマタギは、武骨な男をイメージさせますが、ロッドビルディングの世界を牽引するマタギは、お客様の期待以上の出来栄え、繊細なパーツの組合せを提案するのが得意です。ロッドビルディングをやってみたい、もっとステップアップしたい方の心を撃ち抜くのが、「釣り工房マタギ」です。

 

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