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SHOP ~INTERVIEW~

イシグロ
タックルオフ静岡中吉田店

ある木曜日の昼過ぎ「ショップインタビューに行ってきます!」と事務所を出て、車で走ること15分。

「赤と黄色で配色された店名」その下には、「遊びコミュニケーション」という静岡市の釣り愛好者なら、誰でも見覚えのある看板が見えてきた。

「イシグロ静岡中吉田店」だ。

 

 

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そうイシグロは、静岡 愛知 神奈川に24店舗展開している釣具量販店なのだ。

今回紹介をする「タックルオフ」は、釣具量販店であるイシグロが運営を行う “メイキングパーツとリサイクルの専門店” だ。

駐車場に車を止め、イシグロ店内の豊富な品揃えを見ながら、タックルオフに伺うと、メイキングアドバイザーの曽根さんと静岡中吉田店の責任者である大戸さんが出迎えてくれた。

タックルオフ静岡中吉田店の「名物」である “ガラス張りの工房”  内では、3人のビルダーが、手際よく作業をしている。

 

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店内には、ロッドビルディングパーツ以外に釣具のリサイクル品の取り扱いもあり、平日の昼過ぎにも関わらず来店客が後を絶たない。

一通りの撮影を終えた時点で、店内に設けられた会議室で、今回のインタビューが始まった。

まず、全国的にも珍しい釣具量販店で、本格的なロッドビルディング用品を扱うタックルオフについて曽根さんに質問をしてみた。

「タックルオフがスタートして16年になります。現在ではイシグロ24店舗中10店舗まで成長しましたが、立ち上げ当初は、お客様に『釣り竿を自ら作るという概念がなく、リサイクルコーナーには人だかりが出来ても、メイキングコーナーには、興味本位で見に来て、帰ってしまうことが多かったですね』 でも、16年間ロッドビルディングの楽しさを地道に啓蒙し続けたおかげで、釣具における “ものづくりの楽しさ” が芽生える土壌は作れたと思います」とタックルオフ立ち上げから、ずっと関わってきた曽根さんは当時の苦労を振り返る。

 

非常に穏やかな口調の曽根さんではあるが、量販店という大きな組織の中で、着実にタックルオフを根付かせ、静岡 愛知 神奈川3県に10店舗まで成長させてきた秘めた情熱を感じる。

 

引き続き、タックルオフに来店するお客様の特徴について、大戸さんに話を伺う。

「静岡中吉田店に限ったことではないと思いますが、タックルオフに来店するお客様の多くは、『昔の竿だけど、愛着があるから直したい』という相談が多いのが特徴ですね」と言う。

 

なるほど、ロッドビルディングのプロショップでは、「こんなデザインにしたい」や「この竿のアクションに近づけたい」といったお客様の“要望”が多く聞かれたが、タックルオフでは、お客様からの“相談”というキーワードが見えてきた。大戸さんにその点について掘り下げてみた。

「イシグロ店内の売り場にいけば、各メーカーの最新釣具が、高額品から手ごろな値段までいくらでもあります。しかし、タックルオフにご来店されるお客様は、自分の使い慣れた竿や思い入れのある竿を持ち込まれることが多いのです。

メーカー保証が切れて修理が出来なくなった竿や倉庫に眠っていた竿など、お客様により理由は様々ですが、皆さんに共通していることは、“愛着があるから”や“思い入れがある”からといった“釣り人の気持ち”が、釣具に宿っていることです」と大戸さんは話してくれた。

 

確かに今の世の中、釣具に限らず、ものが飽和状態にあり、それに伴い“使い捨て”という認識が高まってきている。

その一方では、“道具を大切にする”や“長く使える道具”といった日本独特な ものづくりの文化が、昨今見直され始めているが、それに相通じるものを感じる。

 

引き続き大戸さんが話してくれた。

「すごく古い竿だったり、すでにパーツが手に入らなくなっているなど、タックルオフにご来店されるすべてのお客様の相談にお応え出来る訳ではありませんが、出来るだけ要望に近づけるように心掛けています。

たとえば、竿の本体を活かし、壊れたガイドを最新のガイドに変えるなど、より快適な釣りに繋がるような提案もしています。

我々にとって一番やりがいを感じるのは、『あきらめていたのに また好きな竿で釣りが出来るようになったよ』とか『前よりももっと使いやすい竿になったよ』というお客様からの声は、なにより喜びを感じる瞬間です。

タックルオフは、釣具を通してお客様と長いお付き合いができる店づくりを目指しています」

 

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左が責任者の大戸さん、右がメイキングアドバイザーの曽根さん

 

非常に笑顔が印象的な大戸さん。物腰が柔らかく親しみやすい人柄が、お客様が相談しやすい環境(店づくり)に繋がっていることが伺える。

 

例えるならば、タックルオフ静岡中吉田店は、“困った時のかけこみ寺”といったところではないだろうか?

 

ここまでは、修理などの相談について話を伺ったが、ロッドビルディングの状況についても大戸さんに質問してみる。

「私が静岡中吉田店に来たのが、昨年4月なのですが、まず感じたことは、『静岡の方は、ロッドビルディングのレベルが高い』ということですね。ご来店される方も電話で問い合わせいただく方もロッドビルディングをやりこまないとわからない質問が多いです。

そのようなお客様の要望にお応えする為にも我々も日々勉強です。自分自身で学ぶケースもありますが、お客様より教えていただくこともありますよ。

ある意味では、お客様とともにタックルオフは成長していると言っても良いのかもしれません」

 

ロッドビルディングは、一人で黙々とやるイメージがあるが、タックルオフでは、お客様の相談や要望に応えながら、ロッドビルディングを通して、お客様とより深い関係が築けていることがわかる。

 

最後にタックルオフの今後の展開について、曽根さんに伺う。

「ロッドビルディングと聞くと非常に難しくて、敷居が高いと感じている方が多いと思うのですが、“量販店だから出来るロッドビルディングの啓蒙”を引き続きしていきたいと考えています。

それは、「店内への入りやすさ」、「気軽に相談できる」、「釣りのジャンルに限らず対応してもらえる」など、お客様が肩に力を入れなくても相談いただける店づくりをしていきたいと思っています。

工房を見ていただいてお分かりのように、それぞれ得意なジャンルを持ったビルダー達が、簡単な修理から高度なロッドリメイクまで、日々お客様の相談にお応えしていますので。

 

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     様々な相談や要望にお応えする工房

 

ロッドビルディングは、釣りの中では究極の遊びだと思っています。

自らロッドの開発者となって、デザインして、他の人とは一味違う竿で、魚の引きを味わう感動を多くの方に知っていただきたいのです。

量販店だから出来るいろいろな切り口から、ロッドビルディングの魅力を知っていただくお手伝いをタックルオフではしていきたいのです」

 

 

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今回、タックルオフを立ち上げた曽根さんと静岡中吉田店を切り盛りする大戸さんに話しを伺ったが、お二方ともに「ロッドビルディングをもっと啓蒙していきたい」という情熱を感じた。

ロッドビルディングという究極の遊びを量販店にしか出来ない「入りやすさ」と「相談しやすさ」で実現し、イシグロが掲げている「遊びコミュニケーション」に繋げていることが確認出来たインタビューとなった。

 


 

イシグロ タックルオフ静岡中吉田店

 

イシグロWEB

http://www.ishiguro-gr.com/fishing/

 

タックルネットWEB

https://tackle-net.com/

 

 

・住所 〒422-8001 静岡県静岡市駿河区中吉田18-8

・TEL 054-267-7779

・FAX 054-267-7791

・営業時間 通常 10:00~21:00 ※曜日により変更有

日曜日 20:00閉店/祝日の前日 21:00閉店/祝日 20:00閉店

 


 

(メモ)

タックルオフ静岡中吉田店は、釣りのジャンルを問わず、様々なメイキングパーツの取り扱いをしています。

「ロッドビルディングに興味があるけど、何から揃えて良いのかわからない」などの悩みにも親切丁寧なスタッフが、対応してくれます。

また、2017年3月1日 には、「ロッドメイキング専用のオンラインショップ」がオープンしました。

遠方でお店に直接行けない方でも、ロッドメイキングパーツが、購入しやすいサイトとなっていますので、一度覗いてみて下さい。

タックルオフ静岡中吉田店のお近くにお住まいの方は、「名物」である“ガラス張りの工房”も必見です。

ぜひ、タックルオフ静岡中吉田店で、気軽に体験出来る「ロッドビルディングの世界」を味わってみて下さい。

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