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SHOP ~INTERVIEW~

藤沢つり具センター

マリンスポーツ、海水浴、そして船釣りのメッカ湘南・藤沢駅から江ノ島電鉄沿いに歩いて5分、ショーウインドウ越しに沢山のロッドブランクスを在庫する味のあるショップが見えてきた。

 

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創業40年の海釣り用ロッドビルディング専門店「藤沢つり具センター」だ。店舗の外ではオーナーである三島社長がカーボンパイプをカットされていた。ご挨拶をすると大変丁寧なご対応で店内に案内された。

ロッドビルディング専門店だけあって、店内はロッドビルディングに関わるあらゆるマテリアルとパーツが所狭しと並べられているが、一般的な釣り道具の在庫は一切置いていない。そして店内で一際目立っていたのが、“RZone” と印字された商品タグだ。

 

 

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“RZone” は藤沢つり具センターのオリジナルブランド名で、WEBサイトの屋号にもなっている。このRZoneの他にも “GREPS” 、“DOSAN” 、“京都枯淡” など、既存の製品に満足できないお客様のために次世代素材などを提供する新しいブランドがいくつもある。これらのブランドは全て三島社長が一人でプロデュースしており、個性的なネーミングも、どこからかふっと降りてくるのだと言う。

そんな天才肌の三島社長へのインタビューが始まった。

 

 

 

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常に進化を止めない三島社長

 

 

 

最初に藤沢つり具センターをはじめた経緯を伺った。

 

「もともとは大企業の財務部に勤務しており、その当時は税理士を目指していました。財務部にいると世の中の流行廃りが良く見え、これから繁盛する商売やそれがいつまで続くか、今は流行っているがもうすぐ終わりを告げる商売など様々な事を察知する能力が身に付きました。会社勤めを止めた後、測量事務所と不動産会社の経営を始めました。ちょうどその頃、横浜の自宅近くにあった釣具店が繁盛している様子を見て、レジャー産業の時代到来と共に競合店の少ない釣具店は良い場所を選べば成功すると感じ、自分の不動産会社で確保していた藤沢の物件にて藤沢つり具センターを始めました。40年前当時は周りに釣具店は少なく大型店も出店する前だったので店は大繁盛、来店客の車で行列ができて近隣住民から苦情が出た位です。」

 

 

大企業の財務部で磨いた先見の目は的確、三島社長30 歳での藤沢つり具センター起業だった。それにしても大企業には落付かず、常に先を見てビジョンを修正しながら抜群の行動力で突き進む三島社長の姿勢には驚嘆する。

 

 

「釣具店経営で利益が出たので、横浜でレストランの経営も行いましたが、沢山の従業員を管理するのは大変でしたね。この様に色々な業種を経営致しましたが、一番自分に合っていたのが釣具店経営でした。多くの人との出会いや、共通の話題で盛り上がれることが嬉しいからだと思います。そうして釣具店経営を続けて行く中で、釣りや釣り方に強いこだわりを持った名人や船宿の船長さんも多く来店するようになると、次第に市場にはお客様が求めるもの(竿)が存在しない事に気付き始めました。やがてそういった名人クラスの人達が自分で竿を作るようになり、ロッドビルディングの芽生えを肌で感じ、20年位前からロッドビルディング用品の取り扱いを本格的に開始し現在の店舗スタイルに至っています。そして現在はロッド製作を通じ、世界中の技術者とお客様と藤沢釣具のサークルができ、このサークルを利用したロッド製作等に仕事の未来を感じ、藤沢釣具を運営しております。」

 

 

先見の目を持つ三島社長が最終的に選んだビジネスが釣具店経営で、お客様との交流を大切にしながら、楽しく、常に未来を見据えながら今日まで運営されてきたことを知ることができた。

 

続いて、藤沢つり具センターが取り扱うこだわりの商品について伺った。

 

「富士工業製品については、リールシート、ワインディングチェック、バットキャップなども含め、磯ガイドを除く全てアイテムを在庫することが目標。その他の取扱商品については、オリジナル製品が占める割合90%を目指していて、現在は70%です。オリジナル商品の種類はブランクス、穂先、カーボンパイプ、メタルパーツ、グリップパーツ、スレッド、オリジナル塗装品、オリジナル塗料などで、100%自社企画・日本製にこだわっております。ブランクスや穂先の生産は、自社にてオリジナルの生産ラインを持っており、今後の取り組みとしては、お客様が必要とする素材(ブランクス)をオリジナルで製作することです。」

 

 

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若き日と同様、前進すべく常に先を見ながら新しい事にチャレンジする姿勢を貫く三島社長は、3Dキャド、3Dスキャナー、3Dプリンター、AI、VRなど、最新の技術をどんどん導入し、世界中の技術者と共に商品企画・開発を行っている。

 

「全てはこだわりを持ったお客様の要望を満たすためです。釣りと釣り方は常に進化しており、それらに合わせて釣り竿も進化していかなければなりません。その為には釣竿のコンセプト、ブランクス、各パーツ、塗料、そして竿の作り方も進化させなければならないんです。」

 

その考えから、三島社長は日々新商品を考案し続けている。その姿勢を如実に表しているのがマルイカ用の穂先である。数年前よりマルイカのゼロテンション釣法が流行り出し、それにマッチする極細穂先の製作が定番となっているが、その火付け役は藤沢つり具センターであり、現在も最高性能の穂先を作り続けている。お客様の釣り方と要望は常に進化し続ける為、その結果マルイカ用の穂先の種類は10種類を超えるラインナップとなっている。

 

 

 

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その他のこだわりについても伺う。

「船釣りのスタイルはどんどんライトになる傾向があり、竿の長さがどんどん短くなっています。それはマグロ釣りなどの大物釣りも同様で、短かい竿で大物と勝負する為には様々な工夫が必要になってきます。新素材のブランクス開発はもちろん、竿の概念、バランス、パーツも考え直さなければいけませんでした。また、各魚種によっても釣り方・道具が異なり、それぞれの魚種で常に進化を続けているのでそれに合わせた新素材やパーツが必要になってきます。ルアーでもマグロは人気ですが、その分プレッシャーは高まり釣り方もどんどん繊細になる傾向です。扱うルアーはサイズダウンしていますが、逆にマグロは大型化しているので、竿としては軽量ルアーをキャスト・操作でき、かつ大物をキャッチできる強靭なバットを持ち、更に軽い竿が求められています。釣り人はかなり高いレベルにおり、釣り人が求める釣竿もかなり高いという事を我々は認識しなければなりません。」

藤沢つり具センターは知る人ぞ知る 海釣り用ロッドビルディング専門店で、だからこそ日本中の釣り名人が集まり、最先端のハイレベルな情報と要望を三島社長に伝えている。その要望に対して常に最善を尽くして応えている三島社長だからこそのこだわりと考え方なのだろう。

 

 

 

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そんな三島社長にロッドビルディングの楽しさ、難しさを伺った。

 

「今まで蓄積してきた大量の修理情報・失敗経験から問題とすべきポイントを判断できる様になりました。その上での難しさは、ガイドに浸透する海水対策です。これはコーティングのひび割れが原因で、ステンレス製のガイド表面とコーティングの相性・密着性に問題がある事が分かりました。現在はベストの対策が分かったので解決済みです。正しくガイドをコーティングすればひび割れは起きず、ガイドも錆びることはありません。ロッドビルディングの楽しさは、景色を描くようにロッドにペイントする事です。以前、船竿の装飾としてはスレッドによる総巻や飾り巻きが標準でしたが、現在のお客様の要望はもっと高度で繊細でオリジナリティのある物なので、必然的に塗装技術を駆使することになります。」

ガイドのひび割れは避けようが無く、それによるガイドの錆も諦めていた方も多いのではないだろうか。藤沢つり具センターで三島社長からロッドビルディングの指南を受ければ、その対策法をご教示いただける。

取材中にも新しいロッドを作成したいと言うお客様が何人も来店し、その都度、三島社長と奥様がお客様の要望を100%満たす対応を行う姿を見る事ができた。瞬時かつ的確にお客様のニーズを把握し、要所要所でお客様の細かい要望を確認しながら各パーツを準備し、アーバー・グリップを加工して仕上げていく。最後にはシンプルで分かり易い設計図をその場で書き、お客様に説明してから商品と共にお渡ししていた。

 

 

 

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何より驚かされたのはお客様の依頼を受けてから商品をお渡しするまでの早さだった。

 

「このスピード感が大事なんです。お客様が何を求めてるかをすぐに見極めて、迷いなくベストのチョイスをして、お客様に安心感を持ってもらいながら時間をかけずに竿1本分のパーツ・用品を揃える。そして家に帰って接着・ガイド取り付けすれば難なく竿が完成する様、プラモデル状態にしてお渡しするよう心掛けています。その為にもロッドビルディングに必要な全てのパーツを、できるだけ細かいサイズ展開で在庫することが必要なんです。」と、三島社長。

三島社長から丁寧に説明を受け、満足げにロッドパーツ一式を持ち帰るお客様の姿が印象的だった。

 

 

 

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最後に、長年に渡りロッドビルディングの魅力を広く発信して来られた三島社長が座右の銘としているお言葉を頂戴した。

 

 

『こだわれば名手の技が見えてくる』tm

 

 

「ロッドビルディングはやればやるほど、こだわればこだわるほど奥が深いです。特にエポキシとウレタンの違いをしっかりと理解してください。それぞれの特徴をしっかりと知る事ができれば、ガイドも錆びず、耐久性のある竿が作れます。ぜひこだわりを持って竿を作ってみてください。」

世の中に自分が求める釣竿が無くて困っている方がいらっしゃったら、ぜひ藤沢つり具センターを訪れて欲しい。きっと三島社長から良きアドバイスをいただけることだろう。

 

 

 


 

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藤沢つり具センター

 

●藤沢つり具センター(RZone)WEB
http://www.freeplan.co.jp/fts/

 

・住所:神奈川県藤沢市鵠沼石上2-1-2
・電話:0466-26-1600 FAX:0466-26-1600
・定休日:水曜日
・営業時間:平日 AM  10:00~PM  7:00
土曜日 AM  10:00~PM  7:00
      日曜日 AM  10:00~PM  7:0

 


(お店からのひと言)

 

各種ガイドは1個からご購入できます!

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

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