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概要

Fuji Rod Craft 2019

誰にでもできるロッドクラフトブランクの「スパイン」出しロッドコンポーネントを取り付ける前に……ツールブランクの背骨マスキングテープペンブランクには、肉厚で最も反発力が強い「スパイン」と呼ばれる部分があり、ロッドコンポーネントは、この「スパイン」を基準として取り付けます。繊維の重なりスパインスパインブランクの断面(イメージ)※実際の「スパイン」はまっすぐではなく、スパイラル状に入っているものや、また複数の「スパイン」が見られるものがほとんどです。一般的には一番強い「スパイン」の向きを基準にガイドをセッティングします。[スパインの見つけ方]ここに印をつける。?バット部の「スパイン」を重視した見つけ方竿尻を床や机の上に置き、竿先を手の平に乗せます。次にもう一方の手の平でブランクを押しながらゆっくり回すと、クルッと反発するところが「スパイン」です。この時「スパイン」は真下にありますので、その正反対に当たる真上に仮の印を付けます。ご注意力を加えすぎてブランクを折らないようご注意ください。?ティップ部の「スパイン」を重視した見つけ方竿先を持ち、穂先部を支えるようにします。ブランクをゆっくり回転させると、ブランクが安定して止まるところと、安定しないで回転しようとするところがあります。これは「スパイン」があるためです。このとき竿尻は、安定する状態で最も低く、安定しない状態で最も高い位置になります。これは、安定する状態では竿の側面に、不安定な状態では竿の上面に、それぞれ「スパイン」があることを示しています。竿尻の位置マスキングテープ安定しない状態スパインご注意グリップ、リールシートが装着されたワンピースロッドのように竿尻に重量がある場合、寝かせた状態から急に穂先を持ち上げると、ブランクが折れることがありますのでご注意ください。安定した状態[スパインとロッドコンポーネントの位置関係]一般的には、ベイトキャスティングロッドの場合は「スパイン側」に、スピニングロッドの場合は「スパインの反対側」に、それぞれガイドを取り付けます。ベイトキャスティングロッドスピニングロッドしかし基本の考えとは別に、このような考え方も2点あります。1.軟らかいベイトキャスティングロッドの場合、「スパイン」の9 0°横にガイドを取り付けるセッティングがあります。これは、キャスティング時に、「スパイン」がブランクの上になる様にし、キャストの方向性を安定させます。ガイド90°振る方向スパイン「スパイン」は下側「スパイン」は上側2.フライロッドや軟らかいスピニングロッドの場合も、「スパイン」の9 0°横にガイドを取り付けるセッティングがあります。これは、「スパイン」が複数見られる場合、曲がりやすい部分にガイドを取り付け、両サイドを硬くすることでブレを抑えます。振るガイド方向スパインキャスト時の「スパイン」はロッドの下側になり、ロッドをねじれず真直ぐに振ることができ、しかも魚を釣り上げる時の「スパイン」はロッドの上側になるので、ロッドパワーが最大限に活かされます。基本は、左記のように「ベイトは背に、スピニングは腹に」ですが、ご使用になるブランクの特性、使用目的に合わせて「スパイン」の位置を基準にガイドのセッティングを行ってください。- P.6 -