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SHOP ~INTERVIEW~

com’fort(コンフォート)

 

九州自動車道久留米ICから20分ほど車を走らせると九州最大の河川である筑後川にたどり着く、美しく雄大な川の流れを見ているとその昔、坂東太郎(利根川)、筑後二郎(筑紫川)、四国三郎(吉野川)と呼ばれ、「日本三大暴れ川」として恐れられていたとは想像つかないほど穏やかでゆっくりとした流れである。
 

 
筑後川を渡り、しばらく走ると青い屋根に沢山のボートが置かれている店舗が見えてきた。 
そう今回の目的地である「com’fort(コンフォート)」だ。
 

 
IMGP1383
 

 
駐車場に車を止めさせていただき、店内に入ると店長の楢原さんが笑顔で出迎えてくれた。
入口正面には、ボート関係のパーツ類の扱いとは別にロッドビルディングパーツがウッドパネル一面に展示されている。

 

 

②ウッドパネル-w
 

 

ロッドビルディングに必要な様々なパーツが展示されているが、「ガイドシステム」「リールシート」というパネル括りで展示されているので、初めて来店する方でも手に取り易くなっているのがわかる。
また、小さなガイドはマス分けされたクリアケース、大きなガイドはおしゃれな小瓶に入れられロッドビルディングパーツへの愛着を感じる。

 

 
③アクリルケース瓶-w
 

 

店内を見渡してみて一番の圧巻は、豊富なロッドビルディング用スレッドだ。
定番カラーから他店では見られない特殊なカラーまで、約300種類が在庫されており、このすべてを海外から直接取り寄せしているというから驚きである。
また、スレッドを入れているケースについて楢原店長にお聞きすると手芸店に直接出向き頼みこみ、毛糸用のケースを譲り受け使っているとのこと。
これもお客様がたくさんのスレッドの中から、お目当てのカラーを一目で確認出来る工夫が施されている。

 

 
⑤スレッドケース-w
 

 

一通り店内の撮影をさせていただき、com’fort創業者である楢原社長が入れてくれたコーヒーを飲みながらショップインタビューが始まった。

まず、楢原店長にこれまでの経緯について伺った。
「com’fortの前身は久留米駅近くで営んでいた楢原釣具がはじまりです。当時は釣具全般を扱っていて『昔ながらの釣具店』と言った方がイメージし易いと思います。その後レジャー産業のブーム到来の兆しを受け、ボートの取扱いを本格的に開始、釣具はロッドビルディングを軸にした商売に徐々に変えていきました。店名は、私の父親(楢原社長)が考え、筑紫川のほとりでcom’fortがスタートしたのです。」

 

 
なるほど、以前より不思議に思っていたボート用品と釣具が共存するこの空間は、このようにして生まれたのだとわかった。
つづいて、楢原店長に「店づくり」について心掛けていることについて質問を投げかけてみた。

 

 

「以前から感じていたことなんですが、日本人は遊び方がヘタなんですよ。アメリカのモノマネばかりして、同じ遊びでも日本の風土にあった遊び方をすれば、もっと楽しくて幅の広い遊びができると思っていたのです。com’fortはそんなお手伝いが出来る店づくりをめざしています。」
楢原店長からのお話をお聞きし、確かに日本人は働くことは世界中のどの国よりも優れているが、こと遊びに関しては、どの国よりもヘタだと大きくうなずき納得してしまう。

 

 

⑥楢原店長(でしょ!)-w
 

 
引き続き、楢原店長は続けてくれた。
「うちの商売は、ボート屋と釣具屋です。遊び道具をお客様に提案し、心底から遊びを楽しんでいただくのが使命だと思っています。その商売をする上で、大切にしていることは、『単にモノ売りではなく、遊び道具を介して本当の遊びを提案する』ということを日頃から心掛けています。よく本州からお見えになる方は、九州は自然が多くていいですね!と仰ってくれます。しかし、どんなに自然が多くても遊び方を知らない人が、素晴らしい遊び道具を持っていても全く意味がないのです。ボートと釣具は、水辺で使う遊び道具です。遊ぶための基本的なルールや遊び場を綺麗に維持することが出来なければ、その遊びは存続できないのです。」

com’fortに伺う前に筑後川の雄大な流れを見て感動したが、ここでも壮大な話しの展開にさらに聞き耳を立ててみる。

 

 

「具体的には、この近くを流れる筑後川の川辺で、2017年5月13日に行政を巻き込んだ『KAWABERING(カワベリング)』というイベントを行ったのです。カワベリングとは「世界一愛されるカワベを世界中に作るプロジェクト」とし、カワベでの過ごし方をみんなで考え、川辺の未来を作る社会実験と定義して行いました。
当日は、参加者の顔合わせの意味も含め筑後川河川敷のごみ拾いからはじまり、マイカップ・マイ箸・マイ皿を持参して参加するマルシェ、水辺で楽しむ遊びとして、「釣り」と「サップ」の体験を行い、多くの方に楽しんでいただけました。

 

 

横並び
 

 
このイベントを行ってからは、水辺での過ごし方、遊び場を守ることの大切さ、行政を巻き込むことにより水辺の遊びへの理解と規制解除への働き掛けがしやすくなりました。
また、直接顔を合わせ、挨拶しながらごみ拾いを行ったことで、「釣り」と「サップ」愛好者同士の意思の疎通、遊び場の譲り合いの気持ちが芽生えたのは大きな収穫だったと思います。」

楢原店長は、さも簡単にこの壮大なイベントについてご説明いただいたが、何かと規制の厳しい水辺でのイベント開催、まして行政を巻き込んでとなると相当な事前準備と働き掛けを行わなくては難しいと容易に想像がつく。
この釣具店の領域を超え、未来に繋がる壮大な取り組みと心底楽しめる遊びを提案するための環境づくりにかける想いに楢原店長の内に秘めた情熱を感じた瞬間であった。

 

 

こんどは視点を変えて、ロッドビルディングについて、楢原店長にお聞きしてみた。
「ロッドビルディングをすごく難しく感じている方が多いと思います。お店に来て下さる方にロッドビルディングを始めるにあたりロッドの構造について説明をすると『こんな簡単に出来ているとは思わなかった』と仰る方がほとんどです。
com’fortではカスタムロッドも受付ていますが、基本的にはご自身でロッドビルディングにチャレンジしていただけるようにしています。最初は思い通りにできないことも多いと思いますが、自分自身が時間をかけて作り上げたロッドへの愛着は、既製品には感じることが出来ない満足感があることを一人でも多くの方に感じていただきたいのです。
一度ロッドビルディングの魅力に嵌ると、もう一つ上のインパクトや付加価値を求めるようになり、ゴールのない達成感に苦しみますけどね(笑)」

 

 

楢原店長にロッドビルディングについて語っていただいたが、ロッドの構造を理解してもらいロッドビルディングへの導きを行うスタンスに心底楽しむための遊びを提案する真髄を感じる。

お客様に一番インパクトのある紹介として、同じブランクスに「チタンガイド」と「ステンレスガイド」を装着したロッドを用意して振り比べてもらえば、「無駄な説明はいりません」と楢原店長。

 

 

⑨振り比べ-w
 

 
美しく雄大な流れの筑後川ほとりに「com’fort(コンフォート)」はあります。
ぜひ店の中を覗いて見て下さい、釣り場を見つめ永続的に自然の中で楽しめる遊びを提案してくれる熱い情熱を秘めた店長がいますよ。
com’fortに一歩足を踏み入れると店名のとおり、“快適な” 空間があなたを包み込んでくれます。

 

 

 


 

com’fort(コンフォート)

http://comfort.ocnk.net/ (ネットショップ)
http://www.comfort-830.com/ (店舗HP)

・住所 〒830-0027 福岡県久留米市長門石2丁目2-19

・TEL 0942-32-7558

・FAX 0942-32-8920

・営業時間 11:00~19:00

・日曜日・祝日 11:00~17:00

・定休日 毎週木曜日・第二水曜日

 

業務内容

1.ロッドビルディング(作製・講習)

2.ロッド修理

3.ロッドブランク、ガイド、その他ロッドパーツ販売

 


(メモ)
九州でいち早くからロッドビルディングを手掛け、フレッシュウォーターからソルトウォーターまで幅広いジャンルの相談にのっていただけるプロショップです。
ロッドの基本構造から親切に教えてくれ、店内で自由に触れることができる「振り比べロッド」は、ガイドの重要性を体験することができますよ。
 

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