ブランクの塗装
引き抜き式
ブランク塗装は、熟練を要する技です。ここで紹介するのは、用意する道具も比較的手軽な方法です。また、この他にもエアブラシを使うなど、ロッドビルダーによって色々な方法が行われています。

1. 塗料の密着性を良くするため、ブランクを研磨布で研ぎます。
塗り直しの場合、元の塗装の段差を無くすにもこの方法が有効です。
2.ポリ容器と生ゴムシートを加工し、塗料容器を作ります。
A.ポリ容器の本体をカット
B.キャップの上部を円形にカット
C.中心に穴を開けた円形の生ゴムシートを用意
C-1.キャップの内径に合うようにカット
C-2.カットした生ゴムシートの中心に穴を開ける
C-3.穴を開けた生ゴムをシンナーに浸して洗う。
3.塗料を作ります。
塗料を計量カップに入れ、よくかき混ぜる。
混合直後から硬化が進む「二液性エポキシコーティング剤」などと違い「二液性ウレタン塗料」は、製品によって、混合後ある程度の時間を置いてから塗った方が仕上がりが良くなる場合があります。
1回の使用量や製品のご不明点などは、お求めのプロショップ様、または塗料の製造メーカー様におたずねください。
4.ブランクを万力にセットします。
穂先を上にして、ブランクを万力に垂直に立て、穂先から通した塗料の容器をいちばん下まで降ろします。
この時、キャップ内の生ゴムの中心は、上に引っ張られて ①のような状態となりますが、生ゴムとブランクの間に塗料が入り込むように、容器を少し持ち上げて ②のように調整します。
5.いよいよ塗ります。
容器に塗料を移します。
しゃがんだ姿勢から立ち上がり 容器をひと息に持ち上げ そのまま容器を穂先から外します。
塗装後、液だれが起こりやすいのは穂先部です。 その処置として、塗装に触れないスペースに 穂先を下にして吊り下げ、乾燥を待ちます。